日本・中国間のカルチャーギャップについて
海外での取引の際には通常日本では起こりえないようなハプニングに遭遇する事がございます。それは取引国の文化、習慣、常識、価値観が日本と少し異なるために日本の常識とですれ違いが生じちょっとしたトラブルになる事があります。
しかし、そういったトラブルは取引相手の国の習慣や価値観を理解することで意外と簡単に回避する事ができます。
こちらでは実際あった例を元にカルチャーギャップによるハプニングをご紹介致します。
これらの事例を参考にしっかりリスクマネージメントし中国でのお買い物を楽しみましょう。
●クイックリンク●
お客様は神様?-サービスにおける日本と中国の違い-
普段日本で生活していると親切な店員さんがきめ細かな対応をしてくれ安心して楽しく買い物が出来ます。三波春雄さんのキャッチコピーでお馴染み「お客様は神様です」という言葉は本来の意味を離れ今ではサービス業で「お客様へ誠心誠意を尽くす」という言葉として広く浸透しておりよく耳にしますが、この「お客様は神様」という感覚、実は色々な国で少しずつニュアンスが異なるようです。
例えばフランスでも似た意味の言葉で「Le client est roi, mais il nest,pas dieu」という言葉があります。これは 「お客様は王様である。神様は何をしても許されるが王様は更迭される事もありうる」という意味で、フランスでは『お客様は勿論大切ですが、無理を強いるお客様はお引取り願う事もありえます』という売り手側の尊厳も大切にする習慣を持っているようです。
一方中国ではどうでしょうか?
中国では「無商不奸」(商人ほどずるい者はいない)」という言葉がある程、中国では日本と異なる商業意識をもっています。かつて4000年に渡るとても長い歴史の中で商人の社会的地位は低く「重農抑商」と言われる農業を重視し商売を軽んじる価値観が広く浸透してきました。
そういった価値観の中、商人達は社会的地位に恵まれないままサバイブしていくために狡猾で独特な商業意識が形成されていったと云われております。
現在中国経済の急成長や先進諸国の影響などにより中国国内でもサービスの品質は日々向上している中、現在も狡猾なお店は数多く存在するという事は否めませんので危うきには近寄らないなどのリスク管理が重要です。
中国の祝日-太陰暦と太陽暦-
日本の暦は1年が365日の太陽暦を用いており、年間の祝日が大きくずれる事はありま
せんが、中国の暦では太陽暦と太陰暦の両方が用いられるため祝日も日本と少し勝手が変わってきます。
ここで大きなポイントとなってくるのが、太陰暦です。
この太陰暦は月の満ち欠けの周期を1ヶ月とした暦で1年を約354日とするため、太陰暦の祝日は、太陽暦を基準で考えた際に毎年祝日の日にちがずれてしまうという問題が起こります。
中国旧暦の祝日といえば、代表的な物では旧暦のお正月の『春節』ですが、日本でも小正月として知られてますね。この春節は日本のお正月のように春節の前後1週間程、お店休業や流通の停滞など中国国内全体がお休みに入ります。
タオバオ内も例外ではなく、中国国内のタオバオモールのお店もお休みに入るので、発送の延滞や連絡が取れないといった事が起こります。
中国旧暦の祝日では長期休暇に入る物もありますので、タオバオをビジネスで利用する際には中国国内祝日・旧暦の把握は納期の調整に大きく役立ちます。
新年
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七一建党日
七一香港回帰(香港)
八一建軍節
教師節
聖誕節
西暦1月1日
旧暦1月1日
西暦5月1日
西暦10月1日
旧暦1月15日
春分15日後
旧暦5月5日
旧暦8月15日
旧暦9月9日
旧暦12月8日
西暦2月14日
西暦3月8日
西暦3月15日
西暦5月14日
西暦6月1日
西暦7月1日
西暦7月1日
西暦8月1日
西暦9月10日
西暦12月25日
★:中国国内で大型連休に入る祝日です。
※太陰暦の規則性は少し複雑なため、サイト右側の旧暦カレンダーを使うと便利です。
ぜひご利用下さい。